今回のタイトルを「育児と介護の共通点」にしたのは、現在、五歳と一歳半の息子の子育てを行っていて、以前まで働いていた介護の関わり方が似てるなと思ったからです。
育児と介護の関わり方が似てる?と思われる方も多いと思いますが、私が介護と子育てを経験した中で感じた事なのでご理解ください(笑)
私が思う「育児と介護の共通点」はゆとりの心を持つ事の大切さです。
少しだけ昔話。私は19年前に福祉の専門学校を出ってから、入所(高齢者が寝泊りする)と通所(高齢者が通ってくる)の相談員(入所や通所の手続きや、相談や調整を行う仕事。もちろん介護業務も。なんでもします)を行ってきました。高齢者福祉の道に進んだのは単純で、おばあちゃん子だったからです。
認知症の利用者の方と関わる事も多く、徘徊する方、怒っている方、異食をする方、暴力を振るう方、泣いている方、笑っている方、色々な方がいました。業務に追われ、決められた時間内に、食事介助、入浴介助、おむつ交換、レクリエーションを行わないといけないので、一人ひとりと向き合う事は当時はできなかったです。介護の人手不足もあり、心のゆとりがありませんでした。心にゆとりがなく決まられたスケージュルで利用者と関わると当たりまえのように変化が起こります。さっきまで笑顔だった利用者が、不穏になったり怒ったり徘徊したりと、問題行動のある利用者として変化していきます。この変化は職員側が作り出しているのです。その当時はわかりませんでしたが、心のゆとりが大切で、スケジュールや流れに利用者をはめようとすると中々うまく行かない事が多くありました。
心のゆとりが大切だと気付いたのは、10年前に異動になった小規模のデイサービスでした。そこは一日10名の利用者に職員3~4名と手厚い職員配置でした。料理は利用者と一緒に作り、入浴は個浴に一人づつ入り、ソファーに座ってゆっくり利用者と話しをすることができました。ゆっくりとした空気の中で時間が過ぎる感じ、今までは慌ただしく時間が過ぎて利用者とゆっくり話すことすらできない環境でしたので衝撃を受けました。介護度が重い方や認知症が深い方もおられますが、落ち着かれていました。もちろん、時に興奮し、怒りだしたり、徘徊する事もありましたが、職員が一緒に外に散歩に行ったり、玄関で話を聞いたり時間をかけて対応すると安心した顔で席に戻ってこられました。職員が落ち着いた心で利用者と向き合えば、利用者の心も落ち着くんだと学びました。いくら表面では優しい言葉を投げかけても、職員の心にゆとりがないと、利用者に伝わり悪循環が生まれます。
5年前に長男が生まれ、子育てが何もわからない時、お風呂に入れて、ごはん食べさして、歯を磨いて、おむつ変えて、寝かせつけてと、いっぱいいっぱいに心がなった時には、子供が泣いたり、お風呂に入りたがらなかったり、ごはんを食べなかったりすると、イライラして、さらに子供が泣いたりして悪循環になってました。そんな時は、介護をしていた時の心のゆとりを思い出して、ご飯全部食べれなくてもいいや、21時までに寝れなくてもいいや、予定通りにならなくていいと心に言い聞かせ、心にゆとりを意識的に作りました。そうする事で心にゆとりが生まれ、イライラも少し軽くなり、子供と向き合う事ができました。
育児も介護も相手は人なので、スケジュール通り、こちらの思った通りには行かないのが当たり前だと思います。思った通りに行かないとイライラしたりしますが、そのイライラがさらなるイライラに繋がります。心のイライラは子供・認知症の方に伝わってしまい悪循環に繋がる可能性があります。イライラを全て消す事は出来ないと思います。私もイライラした心を全て消す事なんてできません。自分の心に少しだけゆとり空間を作るイメージで子供や認知症の方を受け入れる空間を心の中に作ると、私は気持ちにゆとりが持てます(私は)
育児と介護の共通点は、育児も介護も心のゆとりが大切で、自分の心は相手に伝わる事です。自分にあった心のゆとりの作り方がとても大切です。その為にも夫婦で協力したり、頼れる人や機関、心にゆとりが持てるような趣味や、方法、香り、音楽、飲み物、食べ物を見つけて、自分なりの心のゆとりを手に入れましょう。(^^)/
追伸、私は、心にゆとり空間をイメージすると、数分なら心にゆとりができます(ウルトラマンぐらい)。最近では「全集中、心のゆとりの型」と心で叫んでいます(笑)あと香りのイイお茶を飲むと心にゆとりが生まれます。✨
コメント