父が肺炎で入院して2週間経ち熱は下がり、酸素も取れ状態も回復してきました。もともと珪肺で肺の機能はよくありませんでした。元気になった父は、色々な心配事が出てきて、その度母に連絡をいれ、母から私に連絡が入りました。『畑の野菜が気になる』『田舎のガス代を払ってきてほしい』『車屋さんから来年のカレンダーを3つもらってきてほしい』。カレンダー3つもいる?と思いながら、入院中の父からのミッションをこなしました。最後のミッションは、『家に帰る』でした。医師からは、「自宅が4階で、階段昇降のリハビリでSPO2が90を切るので在宅酸素があった方がよいのではないか」と言われたみたいだが、本人は『休みながら階段を昇るので酸素はいらない。お金がかかるから』と拒否。父は看護師達に内緒で病院の階段でリハビリを行っており、看護師に怒られ、機嫌が悪い。
父母は、現在市営住宅の4階に入っていて、階段の昇りがしんどいとは以前から話していた。さらに今回の入院で肺にダメージがあり、さらに階段の昇りがしんどくなるのは想像がつきました。市に問い合わせをして現在の父の症状を説明し、市営住宅の4階から市営住宅の1階に変更できないか?聞いてみました。市の答えは、市営住宅から市営住宅には移れない、一回市営住宅を出て抽選を受けて受かれば入居できる。その他の対応はないとの事。やはり、融通がききませんでした。弟達に相談するが、いい案は出ず。持ち家のある弟が、次の市営住宅が決まるまで一緒に住めるか奥さんに聞いてみると言ってくれるが、難しそう。
入院して3週間が過ぎた頃に父から、『病院に来てほしい』とメールがあった。病院に行くと、『もうこれ以上の入院はしたくない。先生とも話をして、明日の検査結果がよければ帰る話になった』との事。話が急展開だな。看護師さんに聞くと、酸素もしなくても帰れる結果なら退院できると先生も言われているらしい。どうやら病院でも色々面倒な事を言って病院側を困らせている様子。検査結果次第で退院だが、念のため仕事の休みをもらうことに。
検査の日、病院から連絡があり、退院になるとの事。父を迎えに行き、自宅の市営住宅に。父の退院プレゼントのパルスオキシメーター(血液中の酸素飽和度を測る)で測ると。車の中でのは、SPO2は96%。2階まで昇ると93%、4階では89%。やはり、4階まで昇るとしんどいみたいで、父もハァハァ言ってるので、2階で必ず休憩をするように伝える。4階の家に着く『ただいま』と嬉しそうに言う。やはり、一か月の入院は父にとって精神的にしんどい事がわかった。
今後の事もあるので、エンディングノートを落ち着いたら書いて行こうと言うと、それはすんなり同意する。環境面の4階から1階に引っ越す話をするも、一度市営住宅を出て、アパートに引っ越す事に納得が出来ないみたい。アパートの費用が高額になる事を気にしていた。現在年金暮らしで老後の不安が強いみたいだ。退院したばかりですぐには、動けないがゆくゆくは引っ越しを考えるという事で話が一応落ち着いた。
今回の父の入院で、親の介護について考えさせられた。一応は親の介護の事も考えていたつもりだったが、これから考えておくことが山のようにあった。今回は、父の状態は以前とあまり変化がなく退院できたが、もし次に入院した時には、在宅酸素になるだろうし、認知症状もでてくるかもしれない。そうなれば、介護保険申請や、通所施設利用や施設入所等も考えないといけない状態も考えられる。そのことも踏まえ、家族で話をしっかりしとかないと大変な事になると痛いほど感じた。現在5歳と1歳の子育て中でもあり、ダブルケアの可能性も視野に入れ色々考えて行こうと思う。父が無事退院してくれてよかった。やはり、健康第一ですね。
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