現在、日本では安全に食べる事が出来る食品が570万トン(2018年度農林水産省)も破棄されており、事業系309万トン、家庭系261万トンの食品ロスが出ています。570万トンを国民1人当たりの食品ロス量にすると、1日124g(茶碗約1杯のごはんの量に近い量)、年間約45kg(年間1人当たりの米の消費量、約53kgに近い量)に当たるそうです。
その一方で子ども7人に1人が相対的貧困状態にあるといわれており、全国で子ども食堂や、フードバンク・フードドライブ等の活動が広がっています。
「フードバンク・フードドライブ活動」は安全に食べる事が出来る食品を有効に活用することにより、食品ロスの削減を図るとともに、食品の支援を必要としている人たちと「食品」をつなぐことができます。
ご家庭や企業で余っている食品を集め、コロナ禍によって収入が減少して生活が大変になったご家庭や、食べることに困っている家庭等に集めた食品を無償で提供する活動のことです。食べられることなく捨てられてしまう食品を必要としている人にお渡しすることで、食品ロスを減らす事にも繋がります。
どのような食品を家庭から寄付出来るもの
・お米 ・缶詰、レトルト食品、インスタント食品 ・パスタ、素麺などの乾麺 ・粉ミルク、離乳食 ・飲料類 ・調味料 ・海苔、お茶漬け、ふりかけ ・お菓子類
常温保存できるもの、未開封のもの、賞味期限が2カ月以上あるもの
※フードバンク団体で異なる事がありますので、ご確認ください。
寄付できないもの
・賞味期限が、明記されていない食品 ・開封されているもの ・賞味期限が切れているもの
※フードバンク団体で異なる事がありますので、ご確認ください。
◎フードドライブとは
食料ロスを削減する取り組みの一つで、おもに家庭で食べきれない余っている食料を寄付してもらい、施設、フードバンクに提供する活動です。
◎フードバンクとは
本来食べられるのに捨てられてしまう食品を企業から寄付して頂き、必要としている施設や団体、困窮世帯に提供する活動です。
◎食品を寄付したい方へ
フードドライブ・フードバンクの団体へ問い合わせを行い、各団体の基準に沿ってフードドライブ・フードドライブ受け入れ場所へご持参ください。全国フードバンク推進協議会https://www.fb-kyougikai.net/や公益財団法人日本フードバンク連盟https://foodbanking.or.jp/等でお近くのフードバンク団体を調べる事ができます。
※最近、無印良品の店舗でも集めている所があります。
◎食品を受け取りたい方へ
お住まいの自治体や社会福祉協議会等に問い合わせをしてください。
◎ボランティアを手伝ってくれる人
食品の運搬・仕分け等のボランティアの方の力が必要な所があります。フードバンクの団体に問い合わせをしてみてください。
まとめ
最近SDGsと言う言葉をよく耳にすると思います。これは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さないことを理念に挙げているそうです。SDGsの17のゴールのうち、フードバンクの活動に大きく関係しているのは、「1.貧困をなくそう」、「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」、「12.つくる責任、つかう責任」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の5つです。皆さんの寄付が集まって大きな力になり、いずれは世界に繋がる大きな力になると思ってます。その為にも、まずは小さな力を少しずつ集めていきましょう。フードドライブ・フードバンクは、「もったいない」を「ありがとう」に変えるとてもすごい活動です。皆さんもフードドライブ・フードバンクの活動に参加してみてはどうでしょうか?(^^)/
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